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ちょっとえっちな短篇集

第14章 王子様は目覚めない


「そうか、今も眠っているか?」

「はい、ぐっすりお休みになっております」

「他は何かあるか?」

「…お薬の効果が
少し強いように思います…」


誠二様がこちらを向いて
月の光が誠二様の眼鏡の淵を光らせました。

「だとしても投与をやめるわけにはいかない眠っていた方がこちらも助かる
あいつも、そちらの方が幸せだろう」

今、お家内がゴタゴタしていると聞きます。

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