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ちょっとえっちな短篇集

第14章 王子様は目覚めない

わたしの頬、眉、目を触って
ひとつひとつ確かめます。

くすぐったくて笑うふりをして
身をよじり手を遠ざけました。

「僕の呪いが解けたら君と結婚するよ
二人で幸せな結末を迎えよう、
僕の美しいお姫様…」

悠一郎様は幸せそうに語られます。


ああ、でも

そのような結末はやってこないのです。

現実は残酷なのです。

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