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ちょっとえっちな短篇集

第14章 王子様は目覚めない

しばらく新聞を読みあげていると
悠一郎様がうとうととまどろみ始めました。

薬が効いているのでしょう

悠一郎様に目の薬だと言って
与えられているのは目の薬ではないのです。

遅行性の毒のようなものです。

命は奪いませんが
そのうちに悠一郎様は体も頭も
ゆっくりしか動かなくなるでしょう。


「さやかの声は綺麗だね、きっと姿も美しんだろう」

悠一郎様がとろんとした表情で私に触れます。

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