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ちょっとえっちな短篇集

第16章 Unstoppable(BL)

「・・・・・?」

なんだったんだろう うまく聞き取れなかったな
狭くあまり綺麗とはいいがたいというより
どう控えめに言っても汚いアパートの床に
さっきまで握ってた爪切りが転がりビールの空き缶に当たる 

おい空き缶捨てとけって言っただろ って今はそれどころじゃない

オレはなんか凄いこと聞いたはずなんだ

何故かいつも湿ってる絨毯に座ってたオレが後ろを振り返ると腕を組んだ彼女が立っていた
普段通り昼間だっていうのに下着姿(寒くないのか?)のままで

うんなんというか何してても品がないように見える

もう慣れた
高価な仕事着のまま寝て皺になるくらいなら下着姿の方がマシだしな
朝こいつが脱ぎ捨てた服をしまうのはオレの役目だったから

それにしても今こいつははなんていったんだ
 
付きっぱなしのテレビのせいで上手く聞こえなかった

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