テキストサイズ

ちょっとえっちな短篇集

第4章 きみじゃなきゃだめなの

オー!なんてことなのかしら。
恋ってもっとキラキラしてて可愛いお菓子みたいなのじゃないのかな?
こんな食べ飽きたチリビーンズみたいに味気ないもの?

ねぇフランツ、君の親友は頭がどうかしてるんじゃないかな?
わたしの義兄なんだけど。
こんなにかわいいわたしが頑張ってもっと可愛くってしてるのもなんの効果もないんだぞ、
不能とかゲイとかじゃないかな?そしたらフランツと付き合ってるだろうから
ええっとどういうことなのかな?

着替えを取りに行こうとアートに背を向けたわたしは混乱してたのに、
「化粧なんかしてないほうが可愛いのに」
ってアートのひとりごとをばっちり拾ってしまって
あわてて真っ赤な顔して洗面所に走りこんだから、
「今日親帰ってこないぞ、あの人達も仲がいいなぁ。なぁ?おい聞いてるかー?
風呂で寝てねーだろうなー飯覚める前に出てこいよー」

って言葉を全くもって聞けていなかったんだ。

END?

ストーリーメニュー

TOPTOPへ