テキストサイズ

ちょっとえっちな短篇集

第4章 きみじゃなきゃだめなの

そのままお風呂に入っちゃうのもなんかつまんないから、

「ねぇアート、これ、どう思う?」

ピンクのバラとストーンの付いたかわいいネイル、
君の親友が似合ってるねって言ってくれたお気に入りのネイル

「あ?指?……なんだこのあまったるい匂い、チェリーか?
お前ダイエットって言ってあいつんちで物食ったのか?チェリー缶に指突っ込んで!?」

うーん
いくら何でもこれは。

がっかりを越えて笑ってしまったらわたしの負けだよね。

「まぁそんなところかな、先シャワー行ってくるからご飯よろしくね」
「ちゃんと洗ってこいよ、手綺麗にしないと夕飯食べさせないからな、
その化粧もちゃんと落としてくるんだぞ、
つかお前最近化粧濃くないか?全然似合ってないからやめろよな」

いやーどこまでもひどいなー
さすがのわたしもフォローできないよ…
誰のために化粧してると思ってるんだって言っても絶対わかんないんだろうけど!

これはいよいよ切羽詰まって全裸で迫ったとしても、
どうしたんだ風邪引くぞって服を着せてくれるかもしれないぞ。
その他の想像が全くできないのが恐ろしい。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ