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ちょっとえっちな短篇集

第5章 ひねもすのたり

岩場に着くともうたかしはじんめを採ってるみたいだった。
腰まで海に浸かってドライバーではがしたじんめを袋に入れてる。

「はい浮き輪!」
「おお!おおきに!」

岩の上から浮き輪を投げるとうまい具合に勢いがついてたかしの近くに落ちた。
海水浴に使いそうなかわいいのじゃなくって救命とかしそうなタイプ。
いっつもしぼませないで軒下に吊ってあるのもの海辺の町ならではだよね。

この浮き輪の耳の部分に網でできた袋を結んで使うんだ。
水も通るしすっごい便利。
ウニ入れる時は網だから刺さらないようにしなきゃなんだけど。

こうしておくと浮き輪に摑まりながら作業できるし
魚や貝が痛むこともない。
すごい知恵だよね、簡単なんだけど思いつかない。

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