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ちょっとえっちな短篇集

第5章 ひねもすのたり

ビーサンをはいたままわたしも海水に足を浸ける。

つま先が水に触れる、ひやっとした感覚。
ちょっと冷たいけどまだお昼前だしこれから上がるよね

浮き輪を片手に岩場に気をつけながら、すこしづつ膝まで浸かってじんめが多そうなところを探す。
冷たい海水が気持ちいい。
腰の上まで浸かる頃には水温なんて気にならなくなっていた。
海にはさえぎる木陰なんてないからつめたい位の方がいい。

「ほれドライバー」
「ありがと」

渡された握り手の大きいドライバーは
先が欠けて本来の用途では使えなさそう。
こんなことに遣われるなんて思っても見なかっただろうなー

でもわたしも服着たまま、
しかも長袖で、ビーサンと帽子までかぶって海に入るなんて想像もしなかった。

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