ちょっとえっちな短篇集
第5章 ひねもすのたり
この岩場だって浅瀬には昔は砂浜があったのに
流れが変わったのか砂は全部流れてむき出しの岩場になってる。
普通の砂じゃなくって貝殻のかけらで出来たすごくきれいな砂場だったのに。
自然があってもそれだけじゃどうにもできないんだ。
「だから私大阪の学校行って勉強したいの、この町が好きだから」
それからどうやってこの自然を売っていくか考えたいの。
今だって観光協会のおじさんに都会の人の目線で見て欲しいって言われて色々話してるんだよ。
「せやかて大阪行った奴は戻ってきーひん!
お前かてそうなるに決まっとるわ!」
「そんなことない!酒井さんとこの雄兄だって東京行ったけどお祭りの度に屋台担ぎに来てるじゃん!」
「祭りの日だけやないか!お前もなんや?
祭りの本番だけ戻ってきたら準備もせんでええ思うとんのやろ!」
くっそ全然話し聞いてない。
流れが変わったのか砂は全部流れてむき出しの岩場になってる。
普通の砂じゃなくって貝殻のかけらで出来たすごくきれいな砂場だったのに。
自然があってもそれだけじゃどうにもできないんだ。
「だから私大阪の学校行って勉強したいの、この町が好きだから」
それからどうやってこの自然を売っていくか考えたいの。
今だって観光協会のおじさんに都会の人の目線で見て欲しいって言われて色々話してるんだよ。
「せやかて大阪行った奴は戻ってきーひん!
お前かてそうなるに決まっとるわ!」
「そんなことない!酒井さんとこの雄兄だって東京行ったけどお祭りの度に屋台担ぎに来てるじゃん!」
「祭りの日だけやないか!お前もなんや?
祭りの本番だけ戻ってきたら準備もせんでええ思うとんのやろ!」
くっそ全然話し聞いてない。