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案内屋 〜アンナイヤ〜

第7章 アライ ザ ほーむ 其ノ二

そこは薄暮を少し越えた、不気味な夕暮れ時を迎えていた。

藍色と黒と赤のコントラストの空が不気味さを増させる。

赤城山の山間部の集落。
三人は現場に到着したのだった。

「凛丸君、仕事だよ。」

鏡音の正論に少し急かされて、凛丸は身体を伸ばした。

「もしかして、白い家に…?」

「当たり前だ。少し歩いていけばすぐに白い家だ。行くぞ。」

渋谷の声を合図に、三人は車から降りた。
辺りは少し寒い。
制服である黒いスーツを少しだけ寒い風が通り抜けていく。

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