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案内屋 〜アンナイヤ〜

第7章 アライ ザ ほーむ 其ノ二

車を降りてすぐに、坂が見えた。
噂に聞く、「ボールが自力で坂を登る坂」だ。

「白い家はこの先だ。行くぞ。」

渋谷を先頭に三人は歩き出す。

奇妙な坂に、まるで自分達の様子を見られているような気さえする。


妙な緊張感が走る。
恐怖心と好奇心が混ざって、例え辛い感情を生み出している。

「ふーん。やっぱりそうか。」

鏡音が言葉を漏らす。

「どうしたんですか?鏡音さん。」

「いや。あのね、この坂をボールが自力で登って行く理由が分かったの。」

非科学的なものでは無い事はわかっていたが、流石に気になる凛丸はそれに食いついた。

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