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「私のDCAは憑依タイプ、名前は "ヘブンズ・アイ" 。個々に散らばるビットに私の意識を載せて飛ばせる偵察用DCA。それぞれのビットが見た景色は私の頭の中にビジョンとしてインプットされる。」

説明し終わると鏡音は黙って偵察を続けた

目を瞑り、真剣に何かを探しているような。


「…どうだ？鏡音？」

渋谷が落ち着いた様子で鏡音に聞く。
だが鏡音はあまり芳しくないような顔をした。

「まだ…何も。でも何処かに…。
「二階の億、全面緑の部屋に行ってくれ。」
「うん、分かった。」

何が起きているのか凛丸には把握し切れなかったが、なんとなく概要は分かった。

どうやら鏡音は "思考" することでDCAを遠隔操作出来るようだ。