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案内屋 〜アンナイヤ〜

第7章 アライ ザ ほーむ 其ノ二


囘想



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塔凛丸という名前は、恐らく本名では無い。

四歳の頃、現在の両親に拾われた。


…いや、その時四歳であったかどうかも分からない。

彼の中に残っていたのは、ただの「虚無」。
心も何もかも全てが空っぽ

怖くなるくらい、全てを失くしていた。


ただそこに居るだけの、空っぽの存在。

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