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案内屋 〜アンナイヤ〜

第7章 アライ ザ ほーむ 其ノ二

「うん。ありがとう。また。」

電話を切り、携帯を閉じた。
最近では珍しくなったガラパゴスケータイだ。


「お袋さんか?」

後ろから声がした。
どこか荒々しい、聞き覚えのある声だ。


「渋谷さん!起きてたんですか!?」


後ろから歩いてくるのは渋谷だった。
その両手には缶コーヒーが握られてる。


「お前が起きるずっと前に起きてたんだ。」


…ってことは

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