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案内屋 〜アンナイヤ〜

第7章 アライ ザ ほーむ 其ノ二

凛丸は思い切って聞いてみることにした。

「荒れてたって…何かあったんですか…?」

聞いてはいけない様な気がした。
だが、聞かないでいられる訳もなかった。

「…族だよ。」

渋谷がボソッと零した

「え?」

「暴走族。まぁ、暴力団紛いなことをしてたのさ。ヤクザの下というか。」


どうやら渋谷の核の部分を小突いてしまったようだ。
だが、渋谷は怒る事はしなかった。

「裏社会に片足突っ込んでっていうかな。半端者の暴漢だった訳よ。その頃はもう昼夜逆転。生活なんざボロボロだ。」

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