
案内屋 〜アンナイヤ〜
第7章 アライ ザ ほーむ 其ノ二
朝を迎えて一時間ほど経った
「まだ鏡音は起きねぇか。」
その言葉通り、鏡音は未だ車内で気絶したように眠っている。
「大丈夫ですかね…」
このまま目を開けないのではないかと疑ってしまうほど、鏡音は眠っている。
「鏡音のDCAは精神力を浪費するタイプだ。その疲れもあるが、白い家で何者かによって精神に直接攻撃されたようだからな、その分休養が必要なんだろ。」
「じゃあ大丈夫なんですね…!」
「そうとも限らねぇ。精神の死は "脳死" 。精神系のDCAは使い過ぎたり攻撃され過ぎたりすると植物状態になる。」
