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案内屋 〜アンナイヤ〜

第7章 アライ ザ ほーむ 其ノ二

「養生って…。眠ったままじゃ何も出来ないじゃない。」

「いやそれは俺と凛丸で脱が……あ。」

目の前に鉄拳が飛ぶ

「アンタらで脱がすつもりだったんかいッ!!!」

「あぁ!渋谷さん!!」


意外にも強力だった鏡音の鉄拳は渋谷を文字通り "ぶっ飛ばし" 、石段街を10段ほど転げ落ちた

「…なんで俺だけ…」

「渋谷さんってツンケンしてるけど女性の扱い下手なんですね。」


渋谷はピクピク動いている。
なんとか生きているようだ。



「ふぅ…まぁ、凛丸君にだったら別に良かったかもね。」

「えっ…!!?」


凛丸の顔が真っ赤になる
どう返すべきなのか。気の利いた言葉など思いつかない。



「冗談!ま、あの抱き枕は気持ち良かったけどね。」



鏡音は陽気に石段街を登る

始めて濃く関わる女性という存在

凛丸は少しだけ恐怖感すら覚え、とりあえず渋谷を助けに行くことにした


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