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案内屋 〜アンナイヤ〜

第7章 アライ ザ ほーむ 其ノ二


疲れた体にこの温泉は染みる。

渋谷は一人、とある大浴場に居た。


凛丸はどうやら水が生まれつき怖いらしく、家庭用の風呂や普段生きていくうえで必要最低限のぶんなら大丈夫だが、大浴場となると話は別らしく、一人伊香保の市街を歩き回っている。


しかも今この大浴場に居るのは渋谷だけときたものだ

つまり独り占め状態。



「ふぅ…たまには良いモンだな。」



入浴から一時間近く経っている。
指がふやけてきた

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