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とりあえずもうあがることにした。

鍛え上げられた引き締まった筋肉に昔の出来事でついた怪我が痛々しく痕を残している。


スーツのスボンまで履いたところで携帯電話が鳴る。
上裸のまま渋谷は電話に出る。
画面には「陣内小雪」と出ている。


「はい。渋谷です。」

「おう、渋谷。どうだ？順調か？」

聞き慣れた渋い声だ。
見た目は割と若々しいのに声だけは年相応


「いや…ちょっとこじれてますね。昨日も鏡音が精神にダメージを受けて、とりあえず今は回復したみたいなんだですけど。」


「そうか、一筋縄ではいかないか。とりあえず早期解決を望んでいる。俺と神城は別件で出ているからそっちには向かえんが、頑張ってくれ。」