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案内屋 〜アンナイヤ〜

第7章 アライ ザ ほーむ 其ノ二

「はい。分かりました。」

渋谷はずっと気になっていたことを思い切って聞くことにした


「あの、陣内さん。」

「ん?なんだ?」


触れてはならない気もした。
だが、解明しなくては何か気持ちが悪い。


「凛丸について…なんですが。」

「…?なんだ?」

「どうして、アイツの記憶は誰かに消されているんでしょう? 先天性や後天性の無い人為的な記憶削除。そうとしか思えないんです。実際に記録にも "何者かによって記憶を消された形跡有り" とあります。」


その言葉に陣内は考えるような声を出した

渋谷としては何が返ってくるんだろう?とすこし心配だった。

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