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案内屋 〜アンナイヤ〜

第9章 パラレル いん ざ ハイウェイ 其ノ一

畳敷きの居間に鏡音はそっと座る。

間もなくして目の前のテーブルにお茶が出る。
ごく普通の、熱いくらいの緑茶だ。


鏡音はそれをそっと口に運んだ

「真緒ちゃんが来るなんて、珍しいねぇ。」

ハツネは嬉しそうにニコニコしながら茶菓子を持って居間に来た。
鏡音の正面に座る。

「三年振りだねぇ。」

「そんなに前だったっけ?あんまり来れなくてゴメンね。」

久しぶりの日常。
ごく当たり前の光景。

「別にいいのよぉ。お仕事忙しいんでしょう?あの子と同じ、仕事だもんね。」

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