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案内屋 〜アンナイヤ〜

第9章 パラレル いん ざ ハイウェイ 其ノ一

歳も結構重ねている
そんなに先も長くない。

夫、つまりは祖父は既に他界。
娘夫婦も他界。

お互いに身寄りがお互いしかいない二人。

鏡音はハツネ
ハツネは鏡音

これから少しずつ足を運ぶようにしよう。

鏡音はそう思った。

鏡音真央…月白真緒は、少し東京に戻るのがおっくうに感じた。

このまま、ここで当たり前の生活をしたい…

それは多分、自分でも直視することを避けている本音なのだろう。

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