私立愛鷹学園高等部
第11章 *中庭ランチから*
ー翔sideー
ーギュウ…
夾を強く抱きしめる。
くそっ…
こんなに好きなのにっ…!!
わかってる。
オレの役目は彼氏じゃない。
こいつを支える親友でいること。
友達として愛すこと。
諦めよう。
オレは追い付けない。
だから、必死で守る…
こいつを傷つけたすべてから…
「…夾…大丈夫か…?」
「あぁ…」
「今日は本当にごめん。もう、
これで最後にするから。
オレの親友でいてくれ…
お前を守りたいんだ…」
「ありがとう…守るなんて、必要
ないさ。オレはただ、親友でありたいんだ。」
「うん…お前がそういうやつでよかったよ…」