私立愛鷹学園高等部
第14章 *すれ違った心の行方*
「夾?大丈夫か?」
「んー?部屋戻って来てどした?」
オレが衣装を取りに部屋に戻ると
夾は布団に潜ってゲームをしていた。
「心配になってさ、あと、用事があったから。」
「ありがと。大丈夫だよ。」
「ん、ならよかった。またすぐ出掛けなきゃ行けないんだ。行くね。」
「うん。いってらっさい。」
オレは夾に軽く微笑むと
衣装をもって部屋をあとにした。
そして隣の部屋に入った。
二人はもう着替え終わっていた。
「やっほー。」
「あ、遅かったですね。夾は大丈夫でしたか?」
「…まぁ、平気なのかな?w布団にもぐってゲームしてたよ。少し暗いかな………とは思った。」
「ゲーム?バイオですか?この間も
楽しそうにやってましたけど。」
「あぁ、暇なときは勿論だけど、あいつ、不安な時とか悩んでる時にさ
急にゲームはじめんだよなぁ……」
不安…なんだよな…
『幻滅』…か…
着替え終えると部屋を出た。