私立愛鷹学園高等部
第20章 *愛*
「夾、おーはよっ、」
「おはよー!!」
「昨日はどうでしたか?」
secondの三人と俺は、
毎朝朝食の時に待ち合わせていた
今朝は新山が起きるの遅いせいで
三人を待たせちゃって
でも三人は食わないで待っててくれてて
やっぱ親友はいいなって、
こういうどーでもいいときにそうやって感じるんだよね
「...ねね、あんなイケメンいたっけ?この学校。」
「誰でしょうか、一人ですが、何か目立ってますね」
あの金髪か...
確かにあの金髪イケメンは見たことがない
するとそのイケメンは俺に近付くとじろじろと見始めた。
「なっ...お前、誰だよっ...」
「やっぱりキョーだ!!久しぶりだね、会いたかった!!」
...誰だろうこいつは
馴れ馴れしく俺に抱きついている
「...夾、知り合いなのか?」
「いやいや、知らねぇよこんな金髪くそ餓鬼」
「なっ、キョー、僕のこと、忘れちゃったの...?」
忘れたもなにも、
こんな金髪、知り合いにいないはずなのに....
抱きつかれたままの俺を
新山は遠目に眺めていた