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私立愛鷹学園高等部

第20章 *愛*


「アホ、なんで思い出させるのにキスすんだよ」

「だって、いっぱいちゅーした仲だから....」


莉夢はわざと照れてみせる



アホかこいつは....


「あん時は意味もわからずされてた
 だけだろ?
 あんなんキスにはいんねぇ」

「酷い!!僕はずっと本気なのに!!」



星野莉夢、

新山家の方の親戚で、
詳しいのは俺は教えてもらえなかった


ただ、小学生のころは
よく家に遊びに来ていて、

よく遊んだ


中学に上がる前辺りから
ほぼ絡みはなくなっていて

すっかり頭からぶっ飛んでいた




「おーい、そろそろ行かないと遅刻だぞーっ」



芝先生の呼び掛ける声が聞こえる

隣には新山の姿があって、
地味に莉夢を睨んでいるよう見えた



「...莉夢、なんでここにいるんだ」

「んー、それは後でじいに

 
 ...あ、理事長の話で聞いて?」



...転校生とかだったりして



「夾、僕らも行きましょう、
 今日の始業式には出るんでしょう?」

「あぁ、じゃあいくか!!!」



「僕は色々あるからいくね?キョーバイバイっ」


手を振って莉夢はどこかへかけていった



「...お前の親戚、嵐みたいなやつだな、莉夢ちゃん」

「まぁな、翔、あいつはちゃん付けされると
 かなりキレるから気を付けろ」



「わーぉ...怖いねー」




そんな会話をしながら
俺らは始業式にむかった


今日から新学期、スタート。




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