私立愛鷹学園高等部
第20章 *愛*
「...と言うわけで、
全員学年が上がったわけだ
いいスタートを切るように。」
じいちゃんの、
理事長の長い話がようやく終わる
...と思った時だった
「今日は、転入生を紹介する、
莉夢、上がりなさい」
「はーいっ」
じいちゃんに呼ばれて
莉夢は壇上にあがる
...と同時に会場はざわつきだした
しかもそのざわつきは
喜びの声が多くあった
「えー、静かに静かに、
今日から3Aに入ることになった
...皆もよく知っているだろう
星野莉夢だ、さ、莉夢、一言」
皆もよく知っている?
どういうことだろう
「夾、皆も知っているって、
どういう意味ですか?」
「わかんねぇよ、ただの親戚」
「...莉夢ちゃんは、声優だよ」
渉也は少し複雑そうに
言った
「今日から3Aに入らさせて
もらいますっ
...星野莉夢ですっ」
莉夢はそういって
全校生徒に笑顔を見せた