俺の小さなお姫様
第10章 第十章 梓の素性
結局あれから、梓は俺ん家に上がり込みコーヒーを飲みはじめた。
…ほんと何しに来たんだこいつ?
つか、何で俺ん家しってるわけ?
「ほんと何しに来たんだこいつって顔してんね?(笑)」
「…お前もエスパーか?(笑)」
美羽にもいっつも心読まれてるから、今更おどろかねぇけど。
「エスパー?あはは、何それ(笑)!
ただ遥がそんな感じの顔してたから言ってみただけなんだけど?(笑)」
やっぱ顔に出やすいのか…。
「そんなに落ち込むなって?
今日はたまたま寄ってみただけ!」
「…何で俺ん家知ってんだよ?」
まだ大学で俺の事知ってるヤツそんなにいねぇと思うんだけど…。