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俺の小さなお姫様

第10章 第十章 梓の素性



庭の方に行くと、梓はバイクに寄っ掛かりながら、ケータイをいじっていた。

「おっせーよ!早くしないと、2限目も間に合わなくなるぜ?」

「お前が行動早すぎんだって。


ほら、これ被ってさっさと後ろ乗れ。」


梓にメットを渡して、バイクにまたがりエンジンをかける


「もー、行動早いのはどっちだよ?(笑)

ちゃんと安全運転しろよな?」


梓が後ろに乗り、俺の肩に手を掛ける。

そんな所に手置いたら落っこちるっつーの(笑)
もしかして、バイク初めてなのか?

「どこに手置いてんだよ?そんなんじゃ、振り落とされんぞ!

腰にしっかり手回しとけ。腰に!」


「え?こ、腰?」

「そーだって言ってんだろ?
早くしねぇと、ほんとに間に合わねーぞ。」


まだ時間はあるんだけど、初めてのヤツ乗せてスピードあんま出せねぇからな


…。


つか、遅ぇ。
梓のヤツただ手回すのに、何やってんだ?


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