俺の小さなお姫様
第10章 第十章 梓の素性
「美っ…。彼女は関係ねぇだろ!
てか、なんで俺の話になってんだよ?
お前の話してたんだっつーの!」
「はいはい。そう照れんなって?(笑)
そんで?俺の話って?」
…。
なんかすっかりコイツのペースになってる気がする…。
ま、別にいいけど。
「これ、どーゆー事だよ?」
バンッ
梓の写ってる2つの雑誌を机にひろげてみせた
「あ、俺じゃん!
皆見てくれたの?ありがとー!」
ダンッ
机を叩いて梓を睨む
「そーゆー事言ってんじゃねぇよ!
なんで、男女2つの雑誌に出てんだ?お前って男なんだろ?」
…。
「昨日も言ったと思うけど、俺の性別は内緒だよ?
大体、本当性別わかったら面白くないしね?(笑)」
そーゆー問題じゃねぇよ。
はぁ、なんかスッキリしねぇな…。
「もーいいよ。
どーせこれ以上聞いても答える気ねぇんだろ?
でも、俺の中でアズは一応男って事になってるからな。」
「別にいいよそれで。
どっちにしろ俺は俺だしね?何にも変わらないよ。」
…女装趣味の癖に、なかなかいい事言うじゃん?(笑)
何も変わらないね…。