俺の小さなお姫様
第10章 第十章 梓の素性
それから梓と普通に講義や実習を受けて、あっとゆーまに帰る時間になった。
「お泊まり~お泊まり~♪
遥ー!早く帰ろーぜ?」
一足先にバイクの前まで行った梓が、のんびり歩いている俺に声をかける
どんだけお泊まり楽しみなんだよ?
ったく、小学生じゃあるまいし…。(笑)
「待てよ。晩飯の材料買わねぇといけないから、スーパー寄ってくけどいい?」
「いいけど…、晩飯って遥が作ってんの?」
まぁ、ガキんちょは作れねぇからな(笑)
「ああ。作れんの俺しかいねーし」
チラッと梓を見ると、目をキラキラ輝かせてこっちを見ていた。
…。やな予感(笑)
「マジで?
遥が料理とか、全然想像つかないけど(笑)
でも、すげぇー!」
さりげなく失礼だな。
大抵みんな、料理ぐらい出来んだろー?
「アズは料理とかしないの?」
「俺、食べるの専門~!(笑)
遥ー、今日の晩飯はオムライスがいいな?」
オムライス…。
確か前に作ったとき、ガキんちょも好きって言ってたなぁ
ーはるちゃんこれおいしー!
ガキんちょの美味しそうに食べる顔が頭に浮かんでくる。
オムライス…。いいかもな♪