俺の小さなお姫様
第10章 第十章 梓の素性
「お前みたいなガキ、育てた覚えねぇよ(笑)
ったく、買うもの買って早く帰んぞ。」
…って言ってる側から、またアイツお菓子売り場に行ってるし。
もー勝手にしろ(笑)
とりあえず、アズの事を放置して買い物を済ませる事にした。
「ちょっとー置いてくなよ?」
外に出てバイクのエンジンをかけるとアズがスーパーから走ってきた。
「勝手に居なくなったのはお前だろー?
何してたんだよ?」
「んー、いいもの買ってきちゃった(笑)」
いいもの…?
どーせお菓子だろ?
「ま、いいや。
早く後ろ乗れよ?」
「はいはーい。」
ぴょんっとアズが後ろに乗ったところで、家に向かってバイクを走らせた。