俺の小さなお姫様
第10章 第十章 梓の素性
「ただいま~」
「お邪魔しまーす」
…しーん。
あれ?ガキんちょまだ帰ってねぇのか?
「あいー?居ねぇのか?」
リビングに行くとテーブルの上に書き置きがあった
書き置きって言っても、まだあんまり書けねぇから解読すんの大変なんだけど(笑)
「えーと、…。」
ーはあるちやんへ
きよーくんのいえ?(絵が書いてある)でらいだあーごつごしてるぬー
…。
読めねー(笑)
とりあえず、恭平君の家に居ることは何となく分かった。
「なんだー、仮◯ライダーのガキんちょ居ねぇの?」
後ろからアズがひょっこり顔を出す。
「ああ。友達の家に遊びに行ってるみたい」
「みたいって…。
もしかして、遥それ読めるの?(笑)」
そう言って、ガキんちょの置き手紙を指差す。
「まぁねー。
さてと、ガキんちょもまだ帰って来ねぇし、先に晩飯でも作ってよーぜ?
アズ、お前も手伝えよな?(笑)」
チラッと梓を見るとすげぇ嫌そうな顔をしていた。