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俺の小さなお姫様

第10章 第十章 梓の素性



「俺食べるの専門って言ったじゃん!」

「泊めてやんだから、ちょっと手伝えよ?


ほら、買った物こっち持って来て。」


俺はキッチンに向かい、晩飯の準備に取りかかる。


「マジかよ…。」

なんだかんだ言って梓も手伝ってくれるみたいでよかった~。





そう思った俺がバカだった…。







「どうやったら、玉ねぎがこんな小さくなるんだよっ!

俺は皮剥けって言っただろ?」


「だからー、皮剥いたんじゃんか!
でも、どこまで剥けばいいかわかんなくて、ずっと剥いてただけ。」

「…。お前が剥いてたのは皮じゃなくて、身だよ(笑)」

はぁ、こいつ…。

料理したことねぇんだろーな。


でも、アズなりに頑張ってくれたんだからこれ以上言ったら可哀想だよな…。



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