俺の小さなお姫様
第10章 第十章 梓の素性
「はぁー、そうだよ。
遥が思ってるとーり、俺は女だよ。」
「…やっぱりな。なんで、隠してたわけ?」
俺もしゃがんで梓の話を聞く。
「別に隠してた訳じゃねぇよ。
ただ、俺ってこんな性格だしさ?せっかく遥と仲良くなったのに、女だって知られたら引かれんじゃないかと思って…。
彼女さんも居るわけだし。」
…。
何か以外。梓がそんな事考えてたなんて思ってなかったな。
「お前、そんな事気にしてたの?(笑)
俺にとって、アズが男でも女でもあんま関係ねぇよ。
お前も自分で言ってただろ?
何も変わらないって。」
「うん…。そぅだったな(笑)
遥、本当に俺が女でもいいの?友達でいてくれんの?」
アズがすがるような目で俺を見てくる
ったく…。
「ああ、いいよ。
アズが居ねぇ大学なんてつまんなそーだし?(笑)
何?それとも友達以上がよかった?(笑)」
「ばっ、バカ!からかうんじゃねーよ!」
顔を真っ赤にして俺の頭をバシッと殴る
…ひどい(笑)