俺の小さなお姫様
第12章 第十二章 夏休み
はぁ。
遂に俺の一番嫌な季節が来ちまった。
「…暑ぃ」
部屋のクーラーをフル起動させて夏の暑さをなんとか凌ぐ。
何かこー暑いとやる気起きねぇんだよな…。
ソファーに寝そべりながらアイスを食っていると、玄関の開く音と一緒に元気な声が聞こえてきた。
ガチャ
「はるちゃん!ただいまー!」
だるいけど、ソファーから体を起こしガキんちょを玄関で出迎える。
「お帰り~。プール楽しかったか?」
「うん!」
子供用の麦わら帽子に桃色のワンピースをきたガキんちょは満面の笑みを浮かべていた。
満足そうだな。
つか、ガキんちょ達ってこんなに暑いのによく外で遊んでられるよなー。
俺には絶対ムリだわー(笑)。