俺の小さなお姫様
第12章 第十二章 夏休み
「あー、はるちゃんアイス食べてる!
ずるいー!」
俺のアイスを指さしで、ほっぺたを膨らませながらガキんちょがふてくされ始めた。
「ちゃんと愛のぶんもあるから、早く入れよ?」
「ほんとー?愛も食べるー!」
もの凄い速さで家の中に入り、アイスの所に向かって走って行った。
どんだけアイス食いてぇんだよ?(笑)
ガキんちょの後を追ってキッチンに行くと、冷凍庫のドアを開けっ放しにしながらガキんちょが何か迷っていた。
「おい、食うんなら早くアイス取ってドア閉めろよ?」
「んー。でもねはるちゃん、アイス3つぜんぶちがうんだよ?
どれがいちばんおいしーのかなぁ?」
んなの、どれ食っても対して変わらねぇーっつーの(笑)
それでもガキんちょは真剣にアイスとにらめっこしている。