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仙境綴~美しき仙界の王と身を捧げる少女~

第4章 二つめの物語~梨羅の姫君~

「なるほど」
 彩鳳は頷くと、所在なげに寝台の傍らに立つ桃華に手招きした。桃華は、これにも躊躇った。
「おいで」
 が、皇帝の意に逆らってはいけないとは散々言い含められている。桃華は恐る恐る彩鳳の方へと近づくと、その傍らに浅く腰掛けた。

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