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仙境綴~美しき仙界の王と身を捧げる少女~

第1章 第一話 砂漠の花

 恐る恐る固く閉じていた眼を見開くと、そこはまさに光り輝く宮の中だった。氷のように透き通った壁で取り囲まれており、床も柱も天井もどこもかしこもが、透明な輝きを放っている。
―ここが水晶宮?
 美芳は愕きに眼を瞠った。

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