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仙境綴~美しき仙界の王と身を捧げる少女~

第4章 二つめの物語~梨羅の姫君~

 仙華がこの国の皇帝に嫁いだ時、梨羅の樹の苗を持ってきたという。仙華が嫁ぐ以前には、梨羅の花を探しに砂漠まで行かせた皇帝もいたらしい。記録によれば、はるかな昔、三代皇帝英治帝(えいちてい)(英宗)が不老不死の薬として宝寿草を家臣にわざわざ遠き砂漠の国まで探しにゆかせたという記述が見られる。超ではリーラの樹は梨羅と音訳されるが、一般的には宝寿草と呼ばれることが多い。

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