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仙境綴~美しき仙界の王と身を捧げる少女~

第5章 第三話 砂漠の鷹

 仙王の求めに応じて、美芳は三つの話を彼のために語った。宝寿草を持って無事に母の許へ帰りたければ、彼の王を満足させる話を三つしなければならない。美芳の口から紡ぎ出されるのは、はるかな昔、遠い砂漠の国の物語。人など想像もつかないほどはるかな刻を越えて生きる仙界の王すら知らぬ、夢語り。

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