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仙境綴~美しき仙界の王と身を捧げる少女~

第2章 初めの物語~砂漠の花―ミイラが語る愛―~

 ふいに現れた男たちは自分たちの駱駝をやはりリーラの樹に繋ぐと、夫婦からは少し離れた場所に陣取った。
 思い思いにオアシスの水を呑み、ひと心地ついた頃、男たちは自分たちの向かいに座るこの若い夫婦にしきりに好奇の視線を向け始めた。

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