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仙境綴~美しき仙界の王と身を捧げる少女~

第4章 二つめの物語~梨羅の姫君~

 数日がかりの旅を終えた桃華が超国に到着した翌日、超の宮殿では皇帝と新しい皇后との華燭が盛大に執り行われた。正殿での厳かな婚儀の後は、居並ぶ重臣たちの前での祝宴に臨まねばならない。すべての行事を終え、深夜になった時、十七歳の初々しい花嫁はすっかり疲れ果てていた。

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