テキストサイズ

仙境綴~美しき仙界の王と身を捧げる少女~

第4章 二つめの物語~梨羅の姫君~

「不自由なことや欲しいものがあれば、何なりと言いなさい」
 しまいに言い聞かせるように言い、彩鳳は桃華をそっと膝から降ろした。
「今宵は姫も疲れているであろう。朕は別室にて寝むゆえ、姫はここでゆるりと旅の疲れを癒されるが良い」
 彩鳳は鷹揚に言うと、寝台から降り立った。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ