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妄想と生きる。

第15章 素直な気持ち。

いろいろ話しているうちに12時になった。

でも私は何だか急に恥ずかしくなって、なかなか『おめでとう』が言えない。

5分ほどたってから、わざとらしく…
『あっ、もう12時過ぎてたんだね…タカちゃん誕生日だよね。…おめでとう!』

やっと言えたよ。

『ありがとう』

『私の、おめでとうが1番最初だったよねー!』
私は嬉しくて、つい本音を言った。

『あたりまえじゃん。1番最初に言ってほしかったから電話したんだし。』

(えっ?それって、どういうこと?)

『私って特別?』

『うん…まぁ、そう。』
タカちゃんは照れてるようだった。

『私、好きみたい。』

気がつけば自分の気持ちをタカちゃんに言っていた。

やっと進み始めた2人の恋。


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