
僕の地下室
第1章 僕。
僕が住む国では当たり前のように人身売買が行われている。
可哀想なんて思わないよ、
…だって僕も買ってるもん。
どこか遠い田舎から自分達が生きていく為に売られた子供たちを僕みたいな金持ちが買う。
僕の国はそうやってお金が循環してるんだって、
…僕がもっと小さいときに父から聞いた気がする。
一昨日、子供を1人買った。
今日届くらしい。
これでやっと地下の3つの部屋が全て埋まる。
これからの事を考えると、くまのぬいぐるみを抱き締める力が強くなり僕のいつもの笑みはどんどん怪しくなっていった。
「早く楽しいことしたいな~」
