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やっと、やっと…

第11章 人の夢は儚くて



それから圭介は私を求めた




今までよりも強く、激しく
何度も何度も




苦しくて堪らなかった


その間もずっと
私は智己のことを考え続けた



圭介が私の名前を呼ぶ間さえも





圭介が帰った後も
ご飯を食べているときも
お風呂に入っているときも



罪悪感と喪失感と
説明の仕様がない苦しみに苛まれていた






智己と別れたいはずがない

大好きなのに
一緒に居たいのに





圭介と、


圭介とあんなことしたのだから

自分があの時頷いたのだから




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