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やっと、やっと…

第9章 暗い闇の中




「さっき唯と話した」


その言葉に
圭介がピクリと反応し
智己を睨む


「あ?」






「あいつ、かなり悩んでるだろ

お前何したんだよ・・・」


智己も圭介を強く睨む





「お前っ・・!

それ以上唯に親しくするなよ!」



圭介が智己の胸ぐらを掴む




「そうやって、すぐに腹立てて暴力だもんなお前は」




智己の挑発するような言葉に
圭介の目は怒りに震える




「黙れ」




「唯のことちゃんと大事にできてるのかよ」




「黙れ!!!!」





圭介の荒げた声に

空気が張り詰める







グラウンドの周りにいる生徒達が

二人の様子にざわつき始める







「・・・お前、まさか・・」






「黙れ」







「・・・・・圭介

まさかそれはないよな


唯に手出したりしてないだろうな」




智己の声が一段と低くなる





圭介は智己から目をそらした





「うそだろ・・」




圭介は何も言わない





「ふざけるなよ・・」






智己はそういうと

圭介を突き飛ばし
唯の元へと走った











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