テキストサイズ

花は月明かりに濡れて~四つの恋の花~

第7章 恋紫陽花 参

 むろん、ふいに淋しさが込み上げてきて、一人で蹲って泣くときだってあった。それでも、毎日泣いていたのが二日に一度になり、やがて三日に一度、更に十日に一度というようになり、気が付いたときには、涙を流すことも滅多となくなっていた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ