テキストサイズ

花は月明かりに濡れて~四つの恋の花~

第8章 三つめの恋花  桜いかだ 其の壱 

 いつかは、美空も一人前の女となり、どこかの男と所帯を持つだろう。そうなれば、一人、この徳平店で余生をひっそりと過ごすのも悪くはない。そう、はるか昔に亡くなった女房の面影を追いながら。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ